先生、春画はオカズに入りますか? 渓斎英泉の「あづまひな形」は大人のおもちゃを描いているのです
江戸時代を中心に流行した耽美でエロティックな浮世絵、春画。
昔のものとあなどるなかれ、現代のアダルトコンテンツに引けを取らない、様々な種類の浮世絵が描かれていました。
今回紹介するのは渓斎英泉の「あづまひな形」(1839年)よりこちら。
一目見ただけでナニかおわかりでしょう。
そう!大人のオモチャです。営みや慰めをもっと気持ち良いものにしようという探究心は、昔から変わらないですね。先人の努力に脱帽脱パンツ、足も尻も向けては寝られません。
女性を悦ばせるために…
右上から見てみましょう。
「琳の輪(りんのわ)」とは、複数の玉をリング状にまとめたもの。それを男性器の根元に装着し行為に及ぶと、そのデコボコが女性への刺激となってキモチイイというやつです。
それと使い方が似ているのが左下の「肥後ずいき」。この類の物の中では結構有名なので、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。そもそもはハスイモの茎を干した保存食でありながら、それを男性器に巻きつけ使用する性具です。
この肥後ずいき、なんと現在も生産・販売されていて、私が調べたところAmazonで購入可能でした!
買って使ったレビューができれば、こちらに改めて書かせていただきます。(ですが何せ夫とはセックスレス中なもので…良い&エロい報告できるように頑張ります。)
Wikipediaによりますと、「含まれる成分サポニンが、男女の生殖器に刺激をもたらし性的快感を与える」とのことでした。んん〜?科学的成分についてはまったくの専門外なので分かりかねますが、個人的に使って「いいじゃん!」となったら改めて書かせていただきます。ですが夫とはレス中で(しつこい)
工夫さえあれば趣あり?
左上は「久志理(くじり)」。見ての通りディルドです。
使い道は「年増の女が一人寝などするとき」だそうですが、何も年増の女とか書かなくてええんちゃう…と少しばかり心がささくれ立ちました。しかし江戸時代では二十歳から年増だそうで、もうそうなると30過ぎの私は大年増なんで一周回ってささくれも立ちかけた乳首も大人しくネンネしましたよ。
シンプルに挿入して楽しむものなのですが、絵からも滑らかな曲線で、なんだか女性に優しそうな雰囲気が伝わってきますね。
これ作る腕利きの職人さんとかいたんだろうナァ…。
右下の「吾妻形」はオナホですね。締まりが良さそうなマン形ですが、シリコンとかゴムの素材は当時ないだろうし、こう、入り口を手でグッと締めて使ったのではないか…というのは私の想像です。
中は「びろうど」、つまりベルベット生地でできていたようです。
私に使うべき「いんけい」はありませんが、少しでも当時の感覚を味わおうとベルベットを家中探したところ…あったあった!
大昔(大学生のころ)に買ったベロアのサンタコスキャミソールが出てきました!
まさか十数年ぶりに日の目を浴びるきっかけがオナホ再現のためとは、このキャミソールも思っていなかっただろうな。
さあ、隠部にすりすり…
すりすり…
うーん?微妙…
なんか水分は吸収してしまって濡れがもたないうえ、ベトつきだけ残る感じでした。
当時のびろうどとは少し違うのかな?と思いつつ、サンタキャミは復活の時からわずか30分ほどで、ベッタベタな姿で燃えるゴミに出されたのでした。
現物を見たいなら秘宝館へ!
歴史とロマンがつまった?江戸時代のアダルトグッズ。
私は以前、熱海に旅行に行った際に訪れた「熱海秘宝館」で現物を見た経験があります。
たしか木製の張型だったと記憶しているのですが、あまりの大きさにちょっと怖くなった記憶が…。
現物を見たい方は各地の秘宝館で探してみるのが良いかもしれません。
最後に、現代のアダルトグッズを「あづまひな形」をリスペクトして描いてみました。
数百年後の日本人が、笑ったり驚いたりしてくれるといいな…!
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