【エロ用語講座】「四十八手」の語源と体位を改めてご紹介!実はほぼ普通の体位だった?
ごきげんよう。青子(あお子)です!
アダルトな皆さんなら一度は耳にしたことがある『四十八手』。
あなたはこの体位の種別をご存知だろうか?また何個実践したことがあるだろうか?
そもそも四十八手は相撲用語
なんてことはない。『四十八手』はもともと相撲で勝負をきめる技の総称である。
古来の日本では、「縁起の良いたくさんの数」として48を使用した。
……なるほど、AKBが48だったのもここからだったのだろうか。(知らんけど)
なお、実際の相撲の技名はさらに多く、さまざまな流派を含めると300手を超えることもあったそうだ。
打って変わってアダルトな四十八手は江戸時代に作られたと言われ、ゆえに『江戸四十八手』とも呼ばれる。
大本とされているのは、江戸時代の浮世絵師・菱川師宣(ひしかわ もろのぶ)が描いた春画「恋のむつごと四十八手」。
この四十八手を世に広めた菱川さんというのは俗にオープンスケベおしゃれスタイルのアーティストであり、代表作はあの『見返り美人図』ではあるが、他にも「床の置物」という“張形”をテーマにしたものなども描いている。

(出典:艶本資料データベース https://lapis.nichibun.ac.jp/enp/Picture/List/3/1/1)
デカすぎマラを選ぶ女性たち……「あたい、このくらいがええのんやぁ」といった会話がありありと聞こえてくる。
じゃあ四十八手ってどんなもの?
語源は相撲から始まって大御所助平アーティストが広めたということがわかったが、では実際どんな体位があるのか。
網代本手(あじろほんて)
仰向けになって股を開いた女性の上に男性が覆いかぶさり、ペニスを膣に挿入して腰を振る体位。いわゆる正常位。
揚羽本手(あげはほんて)
女性が仰向けになり、股をひろげた上から男性が乗りかかり具合よくペニスを挿入し、二人の胸と胸、腹と腹をピッタリ合わせて抱き合う体位。いわゆる正常位。
筏本手(いかだほんて)
オーソドックスな網代本手(あじろほんて)の形から男性が女性の背中に片手を回して上半身を若干抱え上げた体位。いわゆる正常位。
鶺鴒本手(せきれいほんて)
仰向けになった女性の尻の下へ、2つか4つに折った座布団、または枕を置き、腰を高くした状態の膣にペニスを突き出す体位。いわゆる正常位。
寿本手(ことぶきほんて)
仰向けになった女性が脚を上に上げた状態となり、男性は膝と両手をついて女性に覆いかぶさるようにしてペニスを膣に挿入する体位。いわゆる正常位。
……ちょ、ちょっと待ってほしい。
正常位だけで一体何個あるのだろうか?
おもしろ体位としてわりと有名な『松葉崩し』『岩淸水』などは”裏四十八手”と呼ばれるため除くと、正規の四十八手ではうち7点が正常位、4点がバック、3点がシックスナイン、2点が騎乗位である。
正常位に至っては微妙な足の形の違いや腰の高さ等で分けている印象で、なるほど細かく分野分けされているのが見てとれる。
ーーーなので今回は、すでに知っている・あるいは実践済みの体位を紹介してもつまらないため、更に変則型の体位のみをご紹介させて頂く。
蜉蝣(かげろう)
女性が仰向けになり、男性がその上から逆方向に覆いかぶさり、挿入する体位。
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(出典:【きもイク】気持ちよくイクカラダ https://geothek.org/21702.html)
いきなり静かなるトリッキー状態だが、これ、チンポ折れてね?
AV男優をやられている方の中では勃起状態でも360度どの方向にもペニスを曲げることができる猛者も存在すると聞くが、一般的な男性は勃起した上でペニスを真下に下げることは痛みを伴うかと思われる。
よってこの体位は挿入後にピストンはおろか、挿れたままでどうにかするなどは無くこの体制のままでゆったりとした時間を楽しむのかもしれない。(あるいは足フェチ向け?)
砧(きぬた)
女性が仰向けに寝て両足を揃えて上に上げ、膝の裏側を両手で抱え腰を高くする。そこへ男性が後ろ向きに中腰で近づき、ペニスを手で下に押し下げて膣に挿入する体位。
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(出典:OUT of TILOL http://www.tilolu.com/sexlage/sex-lage-10.htm)
これこれ。こういう謎体位が見たかった!
エロアニメ画像やトリッキーなAVなどで見かけたことのある、男性が苦しいだけの挿入、こういう名前やったんや。
快楽云々よりも、「いつもと違った謎の体位でやる刺激……」というマンネリカップル向けのものらしい。
立ち松葉(たちまつば)
女性が仰向けに寝転び、足を高く上げ、男性は立った状態で足を交差させて女性の膣に挿入する。
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(出典:マイナビウーマン https://woman.mynavi.jp/article/220630-27/)
見るだけで女性側の負担のデカさに思わず笑ってしまうプロレス技のような体位だが、AVで何度か見かけており、女優さんはしっかり気持ちよさそうな顔でアンアン言っていた。プロすぎる。
この体位、女性の肩から背中は床に接したまま両足を上げているのでかなり腹筋を使ってバランスをとる必要がある。
しかも挿入からピストンするあいだ中ずっと自分の体重+挿入の重さが上半身にかかってくるため極めて重労働だ。全身の血液が頭に回るためそれもしんどいだろう。
これどこに女性のメリットがあるのだろうと調べたら、「珍しい体位なので興奮する」「ちんちんに体重が乗っているのでGスポに当たればたぶん気持ちいい」といったところで、あの、じゃあやる必要ある??というものであった。
マンネリ解消にはもってこいだが
今回この記事を書くために通常の四十八手にプラスして裏四十八手なるものや他にもパラパラと、もはや48個でもなんでもない数の体位を見たが、それらを見て「やってみよう!」となるカップルはすでに通常の体位はほぼ網羅しているかと思う。
なぜそう思うかと言うと、私も実際そうで、自身のパートナーとのセックスには満足しているが、試しにたまには違うことでもしてみようかしらということで四十八手一覧が掲載されているサイト片手にセックスを行ったのである。
それで愉しめたかというと、実はそうでもなく、セックス途中にしばし流れを中断してイチモツを勃起させたまま地蔵のように待つパートナーを尻目に「この体位のやり方は〜……」などとスマホを凝視するのが何だかしゃらくさくなったのが正直な感想だ。
相手もノリっノリで「四十八手、やろうゼ!!」というテンションならばまだしも、そうでもない空気だった場合にトリッキー体位をやってみるとなるとちょっとスベリ気味な空気になるのは間違いない。無難ないつもの体位。それが意外と一番だ。
ただ、四十八手に手を出すくらいに回数を重ねたカップルのマンネリには悪くないかと思う。
AVではアゲアゲに盛り上がっていた体位も、やってみるとこんなにしんどいのか……と女優さんを始めとした制作陣の涙ぐましい努力も垣間見えるだろう。
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