【エロ用語講座】「ダッチワイフ」の語源とは?ラブドールとの違いと歴史
ごきげんよう。青子(あお子)です!
最近は非常に高性能でリアルなものが多くなったダッチワイフ。
ん?いいや、ラブドール……?
どう違うの?ラブドールはなんとなくわかるけど、ダッチワイフって何?どういう意味?
はい。調べてみたゾ。
オランダの性事情が発祥の理由?
ダッチワイフ。いわゆる性具の一種で、等身大の女性の形をした人形のことを指す。
あまり馴染みの無い人も多いかと思うが、早い話がすっきりするための穴がついている人間サイズの人形である。
それはいわゆる女性器の部分だけでなく、肛門や口にも穴が空いている場合もあり、もちろん女性向けの人形も存在する。
語源は英語の『Dutch wife』。
字義的には「オランダ人の妻」という意味である。
語の起源は1875~1880年頃。本国に妻を残してオランダ領インドネシアで取引していたオランダ人商人の境遇に由来すると言われている。もともとは大航海時代に航海している際に竹の人形で性欲処理していた、という説である。
しかし、一部では「オランダ人はモテないから人形と自慰している」という差別をこめてつけた名称だとも言われており、どちらにせよ現代のオランダの方にしたら不愉快な言葉であることは間違いない。
また、あまり「Dutch」と言う言葉自体、ダッチペイ(割り勘)・ダッチコンサート(騒音)・ダッチバター(人造バター)・ダッチロール(ものすごい横揺れ)など、英語ではいい意味で使われることが少ない。
以上のこと等が語源だと思われるが、これにはハッキリとした記述がないのが事実だ。
確実なことはオランダ国が由来に絡んでいること、世界的にはこの『Dutch wife』という名前は差別的な理由もあり現代では使用しないことだ。
日本においてのラブドールの歴史
“ダッチワイフ”という名称が現代では良い意味を持たないことを理解した我々は、これをラブドール(あるいはセックスドール)と呼ぶことが最適だと学んだかと思う。
さてそのラブドールだが、日本では18世紀に書かれた浮世草子に「吾妻形人形」という表現で登場するのが我が国最初のものではないかと言われている。
そもそも『吾妻形(あずまがた)』というのは現在で言うオナホであり、しかしヌメヌメ感は一切なく格安のスポンジオナホのような挿入感であくまでセレブたちのジョークグッズだったと言う。(庶民は当時からコンニャクやわらびもちなどでやっていたらしいがもちろんそちらのが気持ちが良かっただろう)
その後、そういった意図の人形の存在を世の中に広く知らしめることになったのが、1956年の第一次南極越冬観測隊が基地へ持ち込んだと言われているラブドールである。
長期間の性的禁欲生活が与える隊員のストレスに対応するために開発されるが、当時はこのような性具は薬事法などで厳しく取り締まられており、東京・浅草橋の人形問屋に1体あたり5万円で依頼し2体完成したという。
その存在を知らない隊員たちの前に、「べんてん様」という名で発表されたそれはさぞ男たちを慰める存在になった……かというとそんなことは全くなかった。
せっかくバレないように持ち込んだその「べんてん様」は、見た目がグロすぎるという理由で勃つものも勃たずといった状況で使用する者はついぞ現われなかったのだ。(またその現場は零下15度ということで性欲どころでなかったとも)
しかしそのべんてん様の報道が昭和30年代からメディアに登場し、当時タブーだったラブドールはどんどん市民権を得た。
その後昭和40年代、ビニール製の空気を注入し膨らませる等身大ラブドールが爆誕。知る人ぞ知る、見た目はかなりイマイチだが軽く持ち運びの良いアレである。
そして1977年、ラブドールメーカーで有名な「オリエント工業」が創業。
ここからすべてが変わり、そのクオリティや素材感も大幅に進化。よりリアルで、もはや芸術の域であるラブドールたちは現在でも非常に評価されている。
女性向けラブドール
私は異性愛者女性のためもちろん男性が好きだ。
今回は最後に同じく男性が好きな女性たちに向け、冒頭にチラッと書いた女性向けラブドールのことを少し調べることにした。
(リアルドール正規取扱店【Dachiwife】:https://www.dachiwife.com/)
(ラブドール国内正規代理店 キチドール:https://www.kichi-doll.com/)
ショタ系から美少年、髭ゴリマッチョまで……。
見る限り20万ほどのものが多いが、高いものだと50万ほど。海外のフルカスタムのラブドールだと100万ほどから存在するようだ。
種類によっては、肌や目の色・髪型の選択ができるものも多く、またペニスの種類はソフト・ハード、何センチタイプかなどを選択できる。胸毛、アンダーヘアの有無が選べるものもあった。
色々と見た印象ではゲイ男性向けのものは様々なカスタマイズができるが(アナルもいろいろと選べてドエロイ)、女性向けのものは基本騎乗位で自ら腰を動かしてディルドを入れるようなものなので細かいカスタマイズで遊べなさそうな印象だ。
しかし、もちろんSEX以外にも使用可能なので、添い寝のパートナーとしても使える。逞しい体躯に抱きつくも良し、太い上腕筋を枕にするのも良し。
そういった用途になると股間部分のカスタマイズではなく見た目をより好みのものにしたいと思う。
見たところ目鼻立ちバッチリのイケメンドールがやはり主流のため、個人的には塩顔で少し崩れたくらいの完璧ではないモブ顔系の子がほしいところだ。
顔は薄いのにチンコは凶暴だとギャップがあって尚エロいが、自分の中にそれを入れると考えると用途によってそんなに馬鹿デカイものでないものと付け替えられる仕様だと嬉しい。
あとアナルと乳首がエッチな色だといいなぁ……色々と飽きたあとにペニバン突っ込んで遊んでも大丈夫なやつで……。
不味い、かなり興味が出てきた。いつか孤独な老婆になったら買うかもしれない。
そのころにはもっとカスタム可能なラブドールがあったら嬉しいなぁ。
西青子(すーぱーあお子)
MC・ナレーター。 あやまんJAPANユースメンバー。 Podcastラジオ『変態淑女のお茶会』パーソナリティ。 本業はグラフィックデザイナー。 キラキラ女子のふりをしたオタク。 深夜...
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